凄腕の茶師と仕事をすると自分の仕事が一段あがる気がする。
こんにちは、チャバティ64です。
この文章を書いているときはお茶時期真っ最中でした。
毎日、朝から晩までお茶に向き合い、一年販売する分を作りストックします。
農家さんの工場から買い付けた荒茶を色々なテイスティングを重ね、独自の仕上げや火入れを施し、店の味に仕上げます。
本当に難しい仕事なんですよ。
仕事はいい香りのするお茶の販売員をしています。
BASEショップで「お茶の愛葉園」(あいばえん)
というネットショップも趣味で運営しています。
よろしくお願いします。
同じ茶葉とは思えない水色の違い
当店の工場長はものすごい熟練の凄腕茶師です。
お茶に向き合い半世紀以上を数え、いまも一線で仕上げています。
重たい荷物はボクがなるべく補助するのですが、自分でも50kg程度のお茶を簡単にかつぐことが出来る体力を備えています。
毎日、テイスティング以外でも緑茶を常飲していますが、風邪などひいたことが無いという健康体で仕事に穴を開けることもまずありません。
それから、お茶は製造の過程で細かい粉末が工場の中を舞うので、お茶の粉が顔にかかったりする(顔しか出ていない)のですが、そのためか歳のわりに顔もツルツルで、とても若く見えます。
緑茶パワー恐るべしです。
さて、先日ほうじ茶を焼きながらこんな話をしました。
「ねぇ、工場長?」
「いまは大量に作るから機械は必然だけど、昔の人はどうやって仕上げていたんでしょうねぇ?」
「そりゃ手でやってたさ、時間をかけてな」
「だけど、時間をかけるのがいいわけじゃない」
「生は鮮度が落ちるからな、人の手の温度もある」
「手作りなんていいもんじゃない」
「ワタシは機械で作る方がおいしいと思ってる」
「でもな、実は機械が作っているわけじゃないんだ」
「機械に人間が仕事をさせるんだ」
「そこは勘違いするんじゃないぞ」
「お茶の味は、まずは畑の環境」
「山深く、斜面で近くに川が流れ、キリがかかる」
「温度差があり、寒くなりすぎない」
「そして、霜がおりないこと」
「これでいいお茶が出来る」
「その姿を見て味を決めればいい」
「それだけだよ」
【カッコイイ~~~!!!】
なんだか鳥肌~Σ(゚Д゚)
とてもしびれるおじいちゃんです(失礼)
その人が作るお茶がおいしくて、日本中にファンがいます。
ガイドブック星付き掲載店や、某国の大統領と首相の会食の席に出されたり、本当にスゴイ人なんです。
聞いた話ですが、昔、店にふらっと現れた男性が「東京で店をやるんだがお茶を一杯くれんか」と言われ、出したお茶を気に入ってくれました。
「あちこちで飲み歩いて川根の山を下りてきた」
「ここが一番うまい!」
「明日から納入してくれんか?」
その方はその後、伝説の寿司職人となり、いまも現役で握っておられます。
現在も定期的に納入させていただいていますが、40年以上前の話だそうです。
いいお茶は、いいご縁を運んできますね。
そんな仕事がまじかで見れて幸せです。
若い茶師見習い募集中!
今日のお話はここまでです。
あなたの今日がステキな一日でありますように!
チャバティ64でした。