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〇〇〇?そいつに自由はあるのかい?

連続小説 ドライバー12 第二章「とある屋敷のフスマノムコウ」第三話

こんにちは、星野源太で~す。

「Mステ」での勘違いから参りました。

冗談です、チャバティ64です。

 

仕事はお茶の販売をしています。

BASEで「お茶の葉園」(あいばえん)

というショップを趣味で運営しています。

 

よろしくお願いします。

 

今日は「ボン・ジョヴィ」の「イッツ・マイ・ライフ」からスタートです。

なかやまきんに君のテーマソングですね(笑)

たしかにボディビルのポージングと合う間の曲に思えます。

みなさんも、試してみてください(笑)

 

さて、連続小説 ドライバー?」第三話です。

お茶でも飲みながらごゆる~りとお楽しみ下さい。

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(本多くん逃げちゃダメだ!逃げちゃ...)

 

ドライバー?シリーズ第二章

独り言の多い連続小説 第三話

「とある屋敷のフスマノムコウ」

 (この物語はフィクションです、登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは一切関係ありません) 

 

行く道は涙で濡れ、

行く道は嘆きにあふれ、

行く道は悲しみの数だけ続く

・・・「DRIVER」

 

《本編》  

「部長がなにもわざわざ...」

 

大東は言った。

「本多さん?」

 

「ハイ...」本多は返した。

 

「故人は待ってみえますよ」

「ボクたちの仕事はそういうことじゃないですか?」

大東は子供に絵本を聞かせるように言った。

 

本多は「ハッ」と思った。

たしかに、故人(ご遺体)の顔さえ見ていない。

なんだか自分が仕事を放棄した気がしてきた。

 

本多は渋々答えた。

「わかりました、部長の手を煩わせるのだけはイヤですから私が何とかします」

「また、困ったら電話します」

 

大東は返した。

「さすが本多さん、期待していますよ」

「おねがいしますね」

 

本多は大東に励まされ俄然やる気になっていた。

「よし、もういっちょ行ってみるか」本多は、また独り言をつぶやき玄関を開けた。

 

「失礼します、申し訳ありませんが、一度お電話はおやめになっていただけますか?」

派手なおばさんに向かって本多は言った。

派手なおばさんはチラッとこちらを見て頭を下げた。

 

その顔を見た本多は突然、なぜか「派手なおばさん=ハバさん」と思い浮かんでしまい、おかしくなって玄関の方を向いた。

それにしても派手な化粧と装飾品である。

髪は長めのソバージュで、ボリュームがオスライオンのようにあり、ネックレスは何十にも重ねられていて、携帯電話を持つ手は金銀財宝で固められている。

太目の体型と相まって、失礼ながら漫画の呪術使いのようだと思った。 

ハバさん(笑)は電話口の相手に「またあとで電話する」と言い切った。

 

「すいませ~ん、少し興奮していたので...」

ハバさんは頭をペコペコ下げながら言った。

 

「ご遺体はどちらにお見えですか?」

本多はようやく仕事に着手出来た。

 

「この奥の奥の部屋です」

ハバさんは言った。

 

「奥の奥か~悪い予感しかしない」

「まずはあのふすまを開けないとな」

本多は思った。

 

まずは、行かなければどうしようもない。

よく見ると皆、靴を履いていた。

欧米人ならいざしらず、部屋の中で靴はどうなんだ?

「すいません、みなさん靴を履いたままのようですが...」

 

迷わず本多は呼び水を放った。

 

「あ~どうぞ靴のままで上がってください」

「ゴミがあるし、何か危ないものでも踏んではいけませんから」

ハバさんは言った。

 

「危ないもの?大丈夫かこの家は?」

しかし、普段から片付けがどうこう言うレベルではなく、失礼ながら何かあってから慌てて片付けるのもいかがなものか?本多は強く思った。

 

それと同時に、子供たちがどんなに散らかしても、いつも家をきれいにしてくれている妻に感謝した。

(本多の妻 歌葡 かほ 31才 女 子供2人)

(本多の子供 長男 一羽飛 いわと 6歳 ・ 長女 詩美 うた 3歳) 

 

本多は意を決して靴のまま家に上がった。

もちろん初めてのことである。

なにか変な緊張感があった。

 

今日のお話はここまでです。

このお話は明日に続きます。

 

あなたの今日がステキな一日でありますように!

チャバティ64でした。