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〇〇〇?そいつに自由はあるのかい?

連続小説 ドライバー13 第二章「とある屋敷のフスマノムコウ」第四話

こんにちは、チャバティ64です。

 

今日は冗談ナシです。

仕事はお茶の販売をしています。

BASEで「お茶の葉園」(あいばえん)

というショップを趣味で運営しています。

 よろしくお願いします。

 

いやぁ~昨日の朝は驚きましたね~「タッキー芸能活動引退!」

今井翼さんは体のことですから、ファンには残念でも、長い人生においてむしろ喜ばしいことかもしれませんね。

しかし、滝沢さんは並みの決断じゃないですよね。

先日のジャニーさんの後継者うんぬんの記事が出てから、早い対応で驚きました。

ジャニーさんの具合が悪いとかじゃなきゃいいんですが、急すぎますよね。

滝沢歌舞伎」一度でいいから見たかったなぁ。

 

さて、連続小説 ドライバー?」第四話です。

お茶でも飲みながらごゆるり~とお楽しみ下さい。

 

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(来月この子たちもお引越し?)

 

ドライバー?シリーズ第二章

独り言の多い連続小説 第四話

「とある屋敷のフスマノムコウ」

 (この物語はフィクションです、登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは一切関係ありません) 

 

行く道は涙で濡れ、

行く道は嘆きにあふれ、

行く道は悲しみの数だけ続く

・・・「DRIVER」

 

《本編》  

本多は意を決して靴のまま家に上がった。

もちろん初めてのことである。

なにか変な緊張感があった。

 

足元を見ると「食べかけの酢豚」や「ひと口かじったおにぎり」など、ありとあらゆるものが散乱している。

これらを靴下越しといえども踏んだらかなりへこむことは間違いない。

靴を履いていてよかったと思ったが、革靴で登山するようなものだとも思った。

荒れ地を進むべく廊下を横切り、まずはふすまの前のゴミを押しのけ、片方だけ人の入れるすき間を作った。

 

「さぁ、開けるぞ」

本多は心の中で勢いをつけた。 

 

「うわっ、やっぱり!」

残念ながら予想通りだった。

 

廊下の倍の高さに達するゴミ山がそこにあった。

ふすまを開けた正面に奥のふすまが見えた。

「あそこだな」本多はつぶやいた。

 

電気もついていないため暗いが見えないことは無い。

 

ハバさんが言った。

「あの奥のふすまを開けた部屋にいます」

 

そんな気はしていたが「電気ぐらいつけておいてくれればいいのに」と思った。

蛍光灯のヒモ(スイッチ)が、ちょうどゴミ山の頂上付近にある。

仕方がないので廊下の灯りを頼りに進んだ。

踏み固められているらしく不思議と沈まない。

段々、天井が近づいてきて、背が高くなったような不思議な光景だ。

山頂付近では、かがまないといけない程だった。

 

とりあえず電気を付けた。

ものの見事にゴミ山が形成されていた。

慣れてきたせいか、上から見ると配色によってはキレイかもしれない。

製作者の意図はくめないが、やはり臭いを感じないのが救いだった。

 

もちろん名残惜しいわけもなく、すぐに下山し、ふすま前に立った。

ふすま前はゴミが片付けられており、警察が検視に入ったことを物語った。

「これならとなりの部屋は大丈夫かな?」

本多は警察が片付けていることを願い開けた。

 

「うわっ、なんだ?」 心の中で叫んだ!

 

そこに広がる光景は目を疑うものだった。

向かいの白い壁、下半分くらいに赤い色で手形を引きずったような跡がある。

 

「あれは血だな」

「亡くなる前に苦しんだに違いない」

「それなら手もあやしいな?」

 

本多は「ゴクッ」と唾を飲んだ。

そして、ご遺体は布団に寝かされているわけでなくゴミだらけの部屋の一角を開け、畳の上に寝かせ上から毛布を掛けてあるだけだった。

苦しみを物語るように両腕を上げ、うつぶせになっていた。

 

当然、検視後なので全裸である。

「なんて日だ!」本多は天井を見上げ心の中でつぶやいた。

まずは「スムス手袋 ※」を外し、上着のポケットから手術用の薄いゴム手袋を出し、両手にはめた。

そして、その上からスムス手袋をはめなおした。

これで万が一、体液に触れても感染症などは防げる。

(※ スムス手袋 白い薄手の手袋 ドライバーさんや葬儀社さん御用達)

 

「さて、何から手を付けたらいいだろう?」

今度は本当につぶやいた。

 

そして突然!

 

「あんた、なにやってんのよ!」

ハバさんが山の向こうで叫んだ。

 

今日のお話はここまでです。

このお話は明日に続きます。

 

あなたの今日がステキな一日でありますように!

チャバティ64でした。