連続小説 ドライバー11 第二章「とある屋敷のフスマノムコウ」第二話
こんにちは、松尾場 翔です。
「奥にあるスリムロード」から参りました。
さて、涼しくなったところで
チャバティ64です。
仕事はお茶の販売をしています。
BASEの「お茶の愛葉園」(あいばえん)
というショップを趣味で運営しています。
よろしくお願いします。
今日は「Queen」の「伝説のチャンピオン」からスタートです。
いつ聞いても気分が高揚する名曲です。
フレディの素晴らしい声をもっと聞きたかったですね。
みなさんも、どうかご自分を大切にしてください。
さて、連続小説 ドライバー?第二話です。
お茶でも飲みながらごゆるりとお楽しみ下さい。
(虹のふもとに行って見たい 笑)
ドライバー?シリーズ第二章
独り言の多い連続小説 第二話
「とある屋敷のフスマノムコウ」
(この物語はフィクションです、登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは一切関係ありません)
行く道は涙で濡れ、
行く道は嘆きにあふれ、
行く道は悲しみの数だけ続く
・・・「DRIVER」
《本編》
「なっ?」思わず声が出てしまった。
目に飛び込んできたのは、驚くべき光景だった。
正面の廊下一帯にゴミが散乱している。
あたりを見ると「新聞・雑誌」「衣服らしきもの」「空き缶・ペットボトル」「弁当の空箱・ビニール袋」「食べてない食品」など、ヒザ下辺りまでありそうだ。
部屋の仕切りで閉じられている「ふすまの上の障子」は見えるが「下側のスリガラス」は半分しか見えない。
「これが最近テレビで話題になるゴミ屋敷か」
今はお客さんが目の前にいるのでつぶやけず、心の中で思った。
「どうやったらここまで集めることが出来るんだ?」
本多は困惑した。
そこには「ゴミ畑の中で仁王立ちし、携帯電話に向かって大声で怒鳴る赤いワンピースを着た派手なおばさん」と「青い袋を持ち、せっせとゴミを収穫する小学生ぐらいの男の子」が、2人いた。
現在は、玄関のタタキ(靴を脱ぐところ)のみ回収が終わっている様子だった。
山を崩しながら袋に詰めて外に出すしかない。
本多は、駐車場の青いゴミ袋はこの家から出たものだと気づいた。
夏場のわりに、不思議とニオイは立ち込めておらず、まだ許せる環境だった。
「ふざけるな!あんたのせいだ!」
「あんたが、いい加減だからダメなんじゃないか~!」
「いいかげんにしてよ!」
怒鳴るおばさんの会話が終わらないことには家に上がることも出来ない。
小学生ぐらいの子供たちが「すいません、すいません」と言いながらこちらを向き頭を下げながらゴミを拾っては袋に詰めている。
「こりゃ参ったな?どうしよう」本多は思った。
間違いなく、この奥に安置すべきご遺体が横たわっているに違いない。
とりあえず、夏場ということもあり安置だけは早めにしたいが、派手なおばさんの電話が終わらない限り上がれそうにもない。
しかも、どうやってこれを進むのかも見当がつかない。
これは手に負えないし、へたに対応すればクレームになりかねない。
派手なおばさんは相変わらず怒鳴っている。
作業にとりかかることは出来ないし、なにより訳がわからない。
普段は冷静な本多だが、このときばかりは判断が出来ないところにまで達していた。
本多は思った。
「あきらめて帰ろう」
「大東さんに報告してお断りしよう」そう思いとりあえず玄関を出た。
すかさず車に乗り込み車内から携帯電話でTS葬儀社へ電話し大東さんに状況を伝えた。
すると大東さんは「わかりました、仕方がありませんので私が向かいます、少し待っていてもらってもいいですか?」と言った。
本多はすかさず言った。
「部長、いまの報告聞いてくださってましたか?」
「取り付くしまもない、でたらめな状況ですよ?」
「部長がなにもわざわざ...」
「・・・・」
今日のお話はここまでです。
このお話は明日に続きます。
あなたの今日がステキな一日でありますように!
チャバティ64でした。