生きてて良かった!- 茶 葉 tea’s -

〇〇〇?そいつに自由はあるのかい?

【敬老の日記念③】ハーレー乗り必読!「お年寄り」なんて誰が言った?

こんにちは、チャバティ64です。

 

今日は敬老の日です。

日本中のお年寄りに感謝する日です。

身内にはいなくなってしまいましたが、

まわりに尊敬できる兄貴、姉御がたくさんいます。

ありがたいことです。

 

仕事はお茶の販売をしています。

BASEの「お茶の葉園」(あいばえん)

というショップを趣味で運営しています。

ぜひとも、よろしくお願いします。

 

敬老の日記念のリライトです。

毎年恒例にしたいと思っています(о´∀`о)

今週のお題】どんな老後を過ごしたいかの参考にもなります。

 

少々長い分ですが、とても熱くステキなお話と自負しています(笑)

 (この文章は涙で前が見えなくなったり、引っかからなければ10分以内に読めます 笑)

 

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 (点滴跡が内出血、痛々しいけど今日もバリバリやってます)

 

 

バンプ途中の「上腕二頭筋がステキ!」です。

このおじいちゃんは80歳を超えていますが、温泉に入るときも「マウスピースを噛みっぱなし」です。

聞いたら「この方がしっくりくるから」食事と寝るとき以外はしているそうです。

 

筋金(マウスピース)入りのトレーニーですね!

歯は6本インプラントですが全部そろっています。

ボクも歯はガタガタですので、見習いたいものですが予算がありません。

とても残念です。

 

さて、それではスゴイおじいちゃんのお話「2話」をお伝えします。

 

つい、言っちゃいますよ!(^O^)/

「おじいちゃん半端ないって!」

 

一話目は「ボクが車で脱輪事故を起こしてしまった時」のことです。

 

いまから30年くらい前のことです。 

夏のお昼過ぎ、静岡県の山深い峠で道を間違えたことに気付き、バックしていました。

その時、窓からハチが飛び込んできたことに驚いて、ハンドル操作を誤り、左側のタイヤを前後輪共に草に隠れていた路肩の溝に落としてしまいました。

 

そこにはガードレールが無く、頼りないトラ柄(黄色と黒)の工事なんかにある境界線用?のビニールロープが張ってあり、溝があることを示していたようでした。

簡易的な支柱も所々に立て、結構長い距離を張られていました。

ボクみたいなやつが落ちちゃいけないので親切な人が張ってくれてたんです。

しかし、今頃気付いても、あとのカーニバルです(;´Д`)

 

「やっちゃったぁ~」

 「どうしよう?」

 

本当に山深い峠道で、当時は携帯電話など無く、走ってきた道にも公衆電話はおろか民家すら記憶にありません。

そもそも道に迷っていましたからまったく土地勘もありません。

地図もなく、歩いてどこかに行くあてもありません。

 

「困ったな~誰か通らないかなぁ?」

民家もない山間部の道ですから、一日中、人が通らなくても不思議ではないようなところでした。

「せめて、電話が出来ればいいのになぁ」

「オレ、JAFの会員なんだよなぁ」

 

一時間ほど、溝をのぞき込んだり、何とかジャッキが入らないかやってみましたが、運が悪いことに、タイヤより溝の底の方が10㎝程深く、車の腹(ボディ底)は地面にあたってしまっています。

【こりゃクレーンか何かで釣ってもらうしかないのかなぁ】と思っていたその時です!

一台のヘンテコな形のトラックが通りかかりました。

(後で飼料運搬用のトラックだということがわかりました)

 

ボクは慌てて「すいませ~ん!」と手を振りました。

ボクの車を通り過ぎたところでトラックが止まりました。

 

「何やってんだ?」

頭に白いハチマキを巻いた、小さいおじいちゃんが下りてきてくれました。

 

「こんにちは!すいません、脱輪しちゃって」

「レッカーを呼ばないといけないので、電話があるところまで乗せて行ってもらうことはできませんか?」

ボクはちょっと恥ずかしかったのを覚えています。

 

「そりゃダメだな」

おじいちゃんは言いました。

 

【うゎ~、ダメか~orz

ボクは心の中でガッカリしました。

 

「電話なんて近くに無いぞ!」

「乗せてってやって、電話したらどうやってここまで戻ってくんだ?」

「場所は説明できんのか?」

おじいちゃんは立て続けに言いました。

 

「ハッ、その通りだ!」

場所も知らないし、何も考えてなかった。

電話さえあれば何とかなると思ったボクは大間違いだったのです。

 

「なんだこりゃ、両輪ともか、見事だな」

「片輪なら簡単なのになぁ、ハッハッハァー」

おじいちゃんは大声で笑いました。

 

しかし、次の瞬間、道に張ってあった頼りないビニールロープをほどき始めました。

「おい、若い衆、そこらへんで石拾ってこい」

「自分で持てる一番大きい奴をたくさん持ってこい」

 

ボクは言われるとおりに石を沢山持ってきました。

おじいちゃんを見ると、さっきまであった頼りないビニールロープが編み込まれ見るからに強固なロープに生まれ変わっていました。

 

「イリュージョンか!何重に編み込んだんだ?」

少なくても5倍以上の太さはあります。

しかも5m以上出来ていて、自分のトラックとボクの車をつないでいました。

そして、おじいちゃんの指示通りに、タイヤの下に石を道と平行になるまで坂道状に敷き詰めました。

 

「なるほど、前に引っ張れば車が石に乗って脱出するんだ」

ボクは仕掛けを見て納得しました。

 

そしておじいちゃんは自分のトラックで引っ張って「あっさり」と、ボクの車を道路に出してくれました。

その間、30分くらいだったと思います。

 

「JAF」を呼んでも、それくらいはかかるでしょう。

何の道具もなく、その場にあるもので短時間に作業を終わらせたおじいちゃんは「仕事に間に合わなくなる」と、言い、運転席に乗り込みました。

 

ボクは追いかけお礼を言いました。

すると、名前も聞いたけど言わず、自分の言いたいことだけ言ったら、右手を上げ、その場を去って行きました。

ボクの車には繋がれたままのロープが残っていました。

 

別れ際におじいちゃんは運転席の窓から、見上げるボクにこう言ったんです。

 

「おい、若い衆、溝に入れた石を元に戻しとけよ」

「それから、そのロープを、ほどいて道に張り直しといてくれ!」

 

「いいか、ほどくときに編み方を覚えろ」

「今度、誰かが困っていたらお前が助けてやるんだ、わかったな!」

今でも忘れられない言葉です。

 

それからのボクは、牽引用ロープとブースターケーブルは常にトランクに入れていて、この30年で10台以上の車を助けることが出来ました。

 

さぁ、皆さんも言いましょう

「おじいちゃんカッコイイって!」

いやぁ~あこがれますねぇ!

 

 

 

さて、もう一話は熱いですよ!(゚Д゚)ノ

 

ボクの趣味と関係するのですが、30年ほど前に愛知県で「ハーレーダビッドソン」の集会イベントに行ったときのお話です。

【自分で所有するのは、もう少し先のお話です】

 

当時のハーレーは故障が多いイメージと、おっかない人か、アメリカンポリスマニアの人が乗っているものだと決めつけていました。

実際一緒にツーリングに行くと休憩先でエンジンがかからなくなったり、振動でネジが緩み、ウインカーやナンバープレートを落としてきたりと色々ありました。

 

そんなハーレーでしたが、バイクが大好きですから嫌いなわけがありません。

たまたま、その会場が知り合いのホテルだったので招待いただき、見に行くことが出来ました。

 

当日はハーレーパワー恐るべし、驚くことに全国から約1,000台のハーレーダビッドソンが集結しました。(主催者発表1,008台)

【ちなみに昨日9/15(日)静岡県の浜松フルーツパークで行われた「スズキカタナ」の公式イベントも1000台以上集まりましたよ(*'▽') 】

 

広い駐車場はバイクで埋め尽くされ圧巻です。

もちろんハーレーですから音も大きく、乗っている人もポリス風、アウトローっぽい「長髪、髭、グラサン」に、チームらしき「黒の革ジャン、背中にドクロなんかが入った袖なしのGジャン」当時、珍しかったタトゥーを入れた人も見受けられました。

 

まさしくイメージ通りです。

 

そんな人たちが1,000人以上(2ケツもいる)いるわけですから会場はおのずと熱気に包まれていました。

会費制で、フリーの立食形式でしたが、お酒を飲んでいる人はそのままホテルでお休みして翌日帰ります。

前日入りしてホテルに泊まっていた人も多かったそうです。

 

そして、会が進み、表彰のようなイベントタイムになりました。

バイクのカスタムや、ライダーの衣装などを人気投票により決定します。

(入場口に写真があり、そこで投票するものでした)

 

このイベントの申し込み用紙には住所や名前だけでなく、歳や身長・体重を書くところがありました。

そのため「一番重いで賞」など、ユニークな賞もたくさんあったと思います。

表彰される方はコメントを求められ、何を言っても指笛と歓声に包まれます。

いやはや、ハーレーパワー恐るべしです。

 

その中で、ものすごく驚いた「投票ではない賞」2つありました。

① 遠くから来たで賞(一番遠くから自走で参加した人)

② 最高齢で賞(参加した人の中で一番の高齢者)

 

その結果は、岡山県笠岡市(広島との県境)から自走してきた人が①番の賞をとりました。

それから、小柄な75歳のおじいちゃんが②番の賞となりました。

 

これだけじゃ驚きませんよね?

 

実は、この2つの賞は同じ人が取ったんです!

 

岡山県から自走してきた75歳のおじいちゃんだったんです。

しかも、ショベルヘッドでフルドレスのハーレーダビッドソンは、ゆうに350kgを超えていると思います。

それを操り、一人で来たんです。

 

そのスピーチがまた最高だったんです!

 

おじいちゃんは勇ましく、自慢の愛車と共に表彰台にあがりました。

【ハチトラのカセット(古っ)から八代亜紀さんが流れています】

上下ジーンズで若々しく、ワインカラーのハーレーに「白いブーツ」が、遠目にオシャレな感じでした。

 

司会の方が言いました。

「おめでとうございます!」

「しかし、驚きました!」

「まさか一番遠くから一番高齢の方が来ているなんて思いもしませんでした!」

会場からは、割れんばかりの指笛と拍手です。

 

おじいちゃんは言いました。

「今朝やれないから、昨日の夜、ニワトリにエサやって出てきたもんだから、間違えて長靴はいて来ちゃったな」

言われないと気づかないもんですが、確かによく見るとライディングブーツよりぶかぶかで、ところどころ汚れていました。

 

これには会場も爆笑の大盛り上がりで、さっきより歓声が上がりました!

 

「昨日の夜出てきたってことは、今朝こちらに着かれたんですか?」

司会者が聞きました。

 

「そうだよ、パンちぎりながら2号線(国道 大阪から1号線)で来たんだ」

おじいちゃんは笑いました。

 

「えっ、下道(一般道)ですか?」

 

「そりゃ、おめぇ高速なんか乗ったら早く着きすぎちまう」

「少しでも長く乗ってたいのがハーレーだろ?」

「人生と一緒だよ、一度走り出したら、そうそう簡単には止まれねぇ」

 

「これ見てみろ」

 

 

おじいちゃんが指さしたところにはΣ(゚Д゚)

カウルの中のハンドル左側にフランスパンがひもで縛ってあり、ハンドル右側には赤いビニールテープでぐるぐる巻いたジュースの缶に、長いストローがさしてあった。

 

「これは帰りの分だ!」

 

これを言った瞬間、会場からは「これ以上は出ないほどの歓声」が上がり、鳴りやまない拍手と指笛が印象的で、ボクは目頭が熱くなりました。 

 

「一度走り出したら止まれない」

75歳の言葉は思いとなり、会場を包んだ。

【あぁ、この会に来て良かった!】

本当にシビれるおじいちゃんだった。

 

さぁ、皆さんも叫びましょう!

「おじいちゃん最高だって!!」

いやぁ~この場にいられてホントに良かった!!

 

自分もこんな年まで健康でガッツあふれる人間でいたいと思わせてくれる「憧れの兄貴(おじいちゃん)たち」でした。

 

「お年寄り」なんて誰が言ったんだ? 

オレには「イカス兄貴」としか言えないぜ!(゚Д゚)ノ

 

 

今日のお話はこれでおしまいです。

敬老の日」があなたにとってステキな一日でありますように!

チャバティ64でした。