なぁ、若い衆(遠州弁)趣味は大事だぞ。
こんにちは、チャバティ64です。
急に過ごしやすい気温になりました。
エアコンを止めたのは久しぶりです。
昼間はまだ暑いですが、朝晩はこれから涼しくなっていきます。
次は食欲の秋ですね~(´▽`*)
仕事はいい香りのするお茶の販売員をしています。
BASEショップで「お茶の愛葉園」(あいばえん)
というネットショップも趣味で運営しています。
たまにのぞいてやってください
よろしくお願いします。m(_ _)m
漫画のウシジマくん連載終了しましたねぇ~
しばらく前の話ですが、お葬式のところへお花を届けにいった時のことです。
祭壇前に、ジャージを着てあぐらをかいたおじいさんがいました。
お年は60後半から70前半くらいでしょうか?
周りに若い方が数人正座していました。
ご弔問の方のようです。
あぐらをかいたおじいさんは喪主さんで、お亡くなりになったのは奥さんのようでした。
喪主さんは近隣で有名なセロリとパセリの農家さんで、部会の偉い役を歴任されている方でした。
若い方はやはり近所の農家さんで、喪主さんに教えてもらいながら作付けをしている見習い農家さんのようでした。
喪主のおじいさんが言いました。
「なぁ、若い衆」
「おまえら趣味はあるか?」
見習いさんたちはキョロキョロと顔を見合せ、みな首を横に振りました。
「それじゃいかん」
「それじゃあ、いかんぞ!」
一瞬声が大きくなりました。
「オレはな、この年まで農業一筋で一生懸命やってきた」
「気付けばオレのセロリやパセリは品評会で評価され、市場でも高値をつけるようになった」
「農協の理事や部会の会長、県の役員もやった」
「とにかくいいものを作ろうと一心不乱にやってきたんだ」
「だけどな、見てみろ」
「去年、息子に畑を任せてやっと肩の荷が下りたと思った」
「いままでなぁ、どこにも連れていってやれなんだから、おっかあと旅行にでもいこうかと話してたら突然これだ」
「そこで気づいた」
「オレには何にも無くなった」
「本当に、な~んにも無くなったんだなぁって」
「趣味のひとつでもあれば良かった」
「いまさらながら思うんだな」
「本当に先のことなんかわからんもんだ」
「おまえらに、こんな思いさせたかないでな」
「いいか若い衆、趣味を持たんといかん」
「仕事以外の仲間を作れ!」
「葬式で言うことじゃないが、オレからのお願いだ」
「わかりました」
「わかりました.....」
みなさん、泣いておられました。
なぜか多趣味なボクの胸にも、いたく刺さった言葉でした。
それから半年後、このお宅にお花を届けました。
祭壇にはおじいさんの遺影が飾られていました。
奥さんの待つ天国に、旅行へ行ったようです。
今日のお話はここまでです。
あなたの今日がステキな一日でありますように!
チャバティ64でした。