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〇〇〇?そいつに自由はあるのかい?

バイク乗りなら必読!【敬老の日】お年寄り?そいつに自由はあるのかい?

こんにちは、チャバティ64です。

 

 

今日は敬老の日です。

日本中のお年寄りに感謝する日です。

身内にはいなくなってしまいましたが、

まわりに尊敬できる兄貴、姉御がたくさんいます。

ありがたいことです。

 

毎年恒例のリライト記事です。

個人的にお気に入りの思い出です。

 

 

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 (ボクもこんな背中の85歳になりたい)

 

 

さて、昨日の続きです。

 

つい、言っちゃいますよ!(^O^)/

「おじいちゃん半端ないって!」

 

もう一話は熱いですよ!(゚Д゚)ノ

 

ボクの趣味と関係するのですが、30年ほど前に愛知県で「ハーレーダビッドソン」の集会イベントに行ったときのお話です。

【自分で所有するのは、その二年後です】

 

当時のハーレーダビッドソンは、故障が多いイメージと、おっかない人か、アメリカンポリスマニアの人が乗っているものだと決めつけていました。

実際一緒にツーリングに行くと、休憩先でエンジンがかからなくなったり、振動でネジが緩み、ウインカーやナンバープレートを落としてきたりと色々ありました(笑)

 

そんなハーレーですが、バイクが大好きですから嫌いなわけがありません。

たまたま、その会場が知り合いのホテルだったのでご招待いただき、参加することが出来ました。

 

当日はローカルなイベントにもかかわらず、ハーレーパワー恐るべし、驚くことに全国から約1,000台のハーレーダビッドソンが集結しました。(主催者発表1,008台)

 

ちなみにですが、一昨年の9/15(日)静岡県の浜松フルーツパークで行われたスズキ自動車主催の「スズキカタナ」公式イベントも1000台以上集まりましたよ(*'▽') コッチモスゲー!

 

広い駐車場はバイクで埋め尽くされ圧巻です。

もちろんハーレーですから音も大きく、乗っている人もポリス風、アウトローっぽい「長髪、髭、グラサン」に、チームらしき「黒の革ジャン、背中にドクロなんかが入った袖なしのGジャン」当時、珍しかったタトゥーを入れた人も見受けられました。

 

まさしくイメージ通りです!

 

そんな人たちが1,000人以上(2ケツもいる)いるわけですから会場はおのずと熱気に包まれていました。

会費制で、フリーの立食形式でしたが、お酒を飲んでいる人はそのままホテルでお休みして翌日帰ります。

前日入りしてホテルに泊まっていた人も多かったそうです。

 

そして、会が進み、表彰のようなイベントタイムになりました。

バイクのカスタムや、ライダーの衣装などを人気投票により決定します。

(入場口に写真があり、そこで投票するものでした)

 

このイベントの申し込み用紙には住所や名前だけでなく、歳や身長・体重を書くところがありました。

そのため「一番重いで賞」など、ユニークな賞もたくさんあったと思います。

表彰される方はコメントを求められ、何を言っても指笛と歓声に包まれます。

いやはや、ハーレーパワー恐るべしです。

 

その中で、ものすごく驚いた「投票ではない賞」2つありました。

 

① 遠くから来たで賞(一番遠くから自走で参加した人)

② 最高齢で賞(参加した人の中で一番の高齢者)

 

その結果は、岡山県笠岡市(広島との県境)から自走してきた人が①番の賞をとりました。

それから、小柄な75歳のおじいちゃんが②番の賞となりました。

 

これだけじゃ驚きませんよね?

 

実は、この2つの賞は同じ人が取ったんです!

 

岡山県から自走してきた75歳のおじいちゃんだったんです。

しかも、ショベルヘッドでフルドレスのハーレーダビッドソンは、ゆうに350kgを超えていると思います。

それを操り、一人で来たんです。

 

そのスピーチがまた最高だったんです!

 

おじいちゃんは勇ましく、自慢の愛車と共に表彰台にあがりました。

【ハチトラのカセット(古っ)から八代亜紀さんが流れています】

上下ジーンズで若々しく、ワインカラーのハーレーに「白いブーツ」が、遠目にオシャレな感じでした。

 

司会の方が言いました。

「おめでとうございます!」

「しかし、驚きました!」

「まさか一番遠くから一番高齢の方が来ているなんて思いもしませんでした!」

会場からは、割れんばかりの指笛と拍手です。

 

おじいちゃんは言いました。

「今朝やれないから、昨日の夜、ニワトリにエサやって出てきたもんだから、間違えて長靴はいて来ちゃったな」

言われないと気づかないもんですが、確かによく見るとライディングブーツよりぶかぶかで、ところどころ汚れていました。

 

これには会場も爆笑の大盛り上がりで、さっきより歓声が上がりました!

 

「昨日の夜出てきたってことは、今朝こちらに着かれたんですか?」

司会者が聞きました。

 

「そうだよ、パンちぎりながら2号線(国道 大阪から1号線)で来たんだ」

おじいちゃんは笑いました。

 

「えっ、下道(一般道)ですか?」

 

「そりゃ、おめぇ高速なんか乗ったら早く着きすぎちまう」

「少しでも長く乗っていたいのがハーレーだろ?」

 

「人生と一緒だよ、一度走り出したら、そうそう簡単には止まれねぇ」

 

「これ見てみろ」

 

 

おじいちゃんが指さしたところにはΣ(゚Д゚)

こちらからは見えなかったんですが、カウルの中のハンドル左側にフランスパンがひもで縛ってあり、ハンドル右側には赤いビニールテープでぐるぐる巻いたジュースの缶に、長いストローがさしてあったんです。

 

「これは帰りの分だ!」

 

これを言った瞬間、会場からは「これ以上は出ないほどの歓声」が上がり、鳴りやまない拍手と指笛が印象的で、ボクは目頭が熱くなりました。 

 

「一度走り出したら止まれない」

75歳の言葉は思いとなり、会場を包んだ。

 

【あぁ、この会に来て良かった!】

本当にシビれるおじいちゃんだった。

 

さぁ、皆さんも叫びましょう!

「おじいちゃん最高だって!!」

いやぁ~この場にいられてホントに良かった!!

 

自分もこんな年まで健康でガッツあふれる人間でいたいと思わせてくれる「憧れの兄貴(おじいちゃん)たち」でした。

 

「お年寄り」なんて誰が言ったんだ? 

そいつに自由はあるのかい?

 

オレには「イカス兄貴」としか言えないぜ!(゚Д゚)ノ

 

 

今日のお話はこれでおしまいです。

敬老の日」があなたにとってステキな一日でありますように!

チャバティ64でした。