責任を取れ!はぁ?
こんにちは、チャバティ64です。
先日に引き続き変なタイトルを付けてしまいました。
古い話ですが、忘れたくない話でもありますΣ(゚Д゚)
こんな世の中ですから思い出し日記として記事にしようかと思いました。
よろしければお付き合い下さいね。
そのお話は、ボクが30代の頃(遠い目)勤務していた会社で、部下の若い社員が配達用のトラックに燃料を入れに行った時に起こりました。
当時はセルフではなく、ほとんどがフルサービスでした。
某スタンドに行ったのですが、そこでちょっとしたトラブルになったんです。
それを知ったのは事務所にかかってきて、たまたま取った電話でした。
ほら、チョコでも食って落ち着けよ
内容は「お前のところの社員がうちの女の子を泣かせた」というのです。
【子供じゃあるまいしなんなんだ?】
意味が分からず聞くと、なんでもそこの女子社員を罵ったらしいのです。
【何か原因があるはずだ】
こちらがお客の立場ですが、この強気な発言には意味があります。
このスタンドは多角経営の一部で「兆の商い」をする本体の会社からは、こちらが仕事をもらっている立場でした。
そのために忖度して、このスタンドを利用していたのです。
【これはマズいな】
そのスタンドを管理する支店長は、もともと部長職をされていたのですが、なかなかの人物で、若い子のミスを叱責されたのを良しとせずグループ本部に怒鳴り込みに行って支店長に降格したという経緯を持つ人物です(笑)
とりあえず対応しないといけません。
「内容は本人が配達に出ているのでわかりませんが、確認でき次第お伺いします」
「早くしろよ、逃げんなよ!」
しばらくして部下が帰ってきました。
「スタンドで何かあった?」
「えっ、なんで知ってるんですか?」
「いやぁ、スタンドの女の子がトラックは軽油なのに、ガソリンを入れそうになって...」
「たまたま灰皿を片付けに車から降りて良かったですよ」
「あそこのスタンドメチャクチャですよ、管理者もいないなんて」
「えっ?どういうこと」
「あんまりにも驚いたんで責任者の人を呼んでくるように言ったら、今出かけてるって言うんですよ」
「その子、危険物の免許も持ってないんですよ」
「たしかスタンドって乙四の人がいないと、免許のない人は作業できないはずですよね」
「たしかにそうだなぁ」
「それで、それはおかしいんじゃないかって言ったら泣き出すしホントメチャクチャですよ」
「それかぁ~」
「えっ?」
「いや、なんでもない、お疲れ様ね~」
さて、事情も分かったし行ってくるかな。
早速、支店長のところへ行きました。
開口一番
「お前か!うちの女子社員を泣かせたのは!」
「いえ、違います」
「ボクは責任者の〇〇です」
「なんだと!お前じゃなくて当人が謝りに来い!」
「うちの女子社員を泣かせた責任を取らせろ!」
「いやです、うちの社員にも言い分がある」
「それに、支店長はその女子社員がどこかの企業に『謝りに来させろ』と言われて行かせるんですか?」
「いや、それは...」
「それは、なんですか?」
「いや、それはないな」
「そうでしょ、ボクも同じです」
「当事者でないのでわかりませんが、うちの社員も油種違いに驚いて口調が強かったのかも知れませんからそこはお詫びします」
「しかし、話を聞くと給油を担当された女子社員さんも、説明に困って泣き出したようにも思えます」
「ご事情を聞かれた中で、そのあたりはいかがでしたか?」
「よく聞いてないからわからん」
「とりあえず、戻ってきたら泣いてるから電話したんだ」
「それがオレの責任だからな」
「そうですか、それじゃ同じですね」
「ボクもこうしてお話に来るのが責任だと思っています」
「支店長!支店長と一緒で、実はボクも乙四持ってるんですよ」
「たまにはバイトに来ましょうか?」
「あっ、えっ」
「なんだおまえ...」
「それは言いっこなしでいいか?」
「大丈夫ですよ、おっしゃってる意味が分かりません(笑)」
結局油種間違いは支店長に伝わっておらず、誤解もあったようです。
よくよく聞けば、女子社員さんは失恋したばかりで気が落ち込んでいたというオチがついていました。
若いっていいですね~。
あとは打ち解け、終始談笑で終わりました。
しかし世の中、わからないものですね。
その後、その支店長はまた偉くなり取締役にまで登りつめ、ずいぶんと可愛がってもらいました。
ちなみに、その時泣いていた女子社員さんが、叱責した部下のお嫁さんになるのは3年後の話です(実話です)
みな各自で責任を取ったようです(笑)
今日のお話はここまでです。
あなたの今日がステキな一日でありますように!
チャバティ64でした。
仕事はいい香りのするお茶の販売員をしています。
BASEショップで「お茶の愛葉園」(あいばえん)
というネットショップも趣味で運営しています。
よろしくお願いします。