レーサーレプリカ?そいつに自由はあるのかい?
こんにちは、チャバティ64です。
最近やたらと眠くなります。
朝は6時に起き、夜は11時に寝る。
この繰り返しが崩れつつあります。
朝は5時前に目が覚め、夜は10時には眠い。
年を取った証拠でしょうか?
今日はボクの大好きなバイクのお話です。
ボクは30数年前「カワサキの750RS(今風に言えばℤ2)」という当時でもすでに古いバイクに乗っていました。
(最近まで乗っていた47年式のCB750K2です)
「やっぱりカッコイイ!」
昔のバイクは「10年100,000キロ」もてば、すごくいいほうだったと思います。
とにかく鉄ですからサビます。アルミも腐ります。色があせます(特にメーター)
ボクのRSも年式なりにくたびれた外観で、
「走る鉄クズみたいなもの」でしたが、とても気にいっていました。
(今は新車で売ってるのかと思うほどキレイな車体が多いですね・・・欲しい...)
当時解体屋さんにゴロゴロあったので部品には困らず、とにかく、大きく重い大雑把なエンジン(750ですから大ザッパー)は、よほど無理しない限り壊れない丈夫さと、倍くらいまで排気量アップできる、スゴイポテンシャルを持つバイクでした。
一度、当時大人気だったVFR400Rと加速勝負をしてギヤ抜けをおこしカムを一回り焼いてしまった(無理した)ことがありますが、解体屋さんでエンジンを一万円で買い、バラシてカムを交換しました。
当時はバルブ調整がシム(500円玉くらいの鉄板)式だったので各種厚みとゲージを持っていました。あとクラックがよく入るためZ650の三又をスペアで持っていました。
(Z650は電装に共通部品が多く、新しかった?ので部品取りで丸車で買いました)
今に思うと恵まれた時代でしたね。
性能的には、当時アルミフレームの「レーサーレプリカ」と、呼ばれる市販車が続々と出てくる時代です。
高速に乗れば颯爽と抜かれ、峠に行けばおいていかれましたが、当時としては国内最大排気量(逆車除く)ですので、トルクがあって乗りやすく、よく走るのですが、とにかくブレーキが甘い、高速で車体が暴れる、コーナーで曲げるのにコツがいる、サスがやたら跳ねるなど、色々な意味で年式相応でした。
しかし、バイクは性能だけじゃない。
「実用性なんてクソくらえ!」
「そいつに自由はあるのかい?」
と「主張できること」が一番大切だと勝手に思っています。
「見た目がカッコイイ!」
これだけでも十分に乗る価値ありのバイクでした。
ボクは大好きで3台乗り継ぎました。
(これも訳があります)
3台合わせて30万キロ以上は走ったでしょうか?
最初に買った49年式スイカカラーのRS(購入価格15万円)は、買ってからメーターを2周(20万キロ)しました。少しだけいじっていて、とにかく休みの日は、走るか、磨くか、メンテするか、の3通りしかありませんでした。
ボクは「血液がガソリンタイプ」なので、とにかくあてもなく走りに行きました。
(オイルタイプはカスタム命)
(ワックスタイプはレストア命)
年式が古いためネガティブなこともありますが、ポジションが楽で、シートも厚くて長距離も楽々です。
飛ばせば(大したスピードではない)ロデオドライブがもれなく楽しめる。
まさしく「鉄馬」です。
当時もかなり色々なパーツが出ていて、中には「モリワキモンスター」などを参考にして「フレーム補強」などを施した強者もいましたが、RSはFやFXと違い、フレームが一重鋼管で、ネックなどにクラックが入るためフレーム補強は車体の寿命を縮める背徳の行為でした。
(もちろんボクはやりません、せっかくのロデオが楽しめなくなります)
ただでさえ三又やトップブリッジなどのアルミ部品にヒビが入るのに自殺行為です。(ちなみに写真のCB750K2もヒビが入り交換しました)
また性能は二の次で、フロントフォークの細く長いところがビジュアル的に美しく、カモシカの足を連想させます。前後サスのリフレクターもワンポイントで好きでした。
19インチのフロントタイヤとメッキフェンダーもバランスがよく大好きでした。
今見ると、とても細く感じるタイヤ(実際細い)ですが、ある日、ツーリングの時に、ドゥカティのマイクヘイルウッドレプリカに乗っている友人のタイヤを見たら、ものすごいパターンのものでした。
当時最新?の「ピレリ・ファントム」です。
「なんじゃこりゃ~! レインタイヤか?!」
レース用のスリックタイヤにグルービングを少し施したようなデザインはあまりにもカッコよく、一度履かせてみたいと思い、当日、近所のバイク屋さんに注文しました。
(このパターンがピレリファントムです、RSには合いませんでした)
やっぱりカッコイイのですが、それで高速に乗ったら
「まっすぐですら暴れる!」
低い速度からヨーイングの嵐で暴れ馬にもほどがある。
それで調整にカワサキの伝説的なバイク屋さん(閉店)へ行って見てもらったら
「どこでこんなタイヤを手に入れた?こんなの履きゃ車体が持たねーよ!」
「RSはTT100まで、太くしちゃダメ!テストライダーが命懸けで作った車だ」
「タイヤをなめちゃいけねーよ!」と、熱く怒られ、その場で交換されました。
(すべて実話です、お金は後日支払いに行きました)
帰りの高速では「矢のようにまっすぐ走り」驚いたものです。
そんな素敵な乗り物「カワサキ750RS」は、どこへ行くにも足として重宝しました。
肩肘張らず、突っ掛け・ジャージで乗れる
「下駄がわりの可愛いヤツ」でした。
それからRSだけでなく、有名なバイクには結構乗る機会がありました。
印象深いのはドゥカティ750ss(イモラ)とマッハ750(H2)です。
どちらもクラッチがすごく硬くて(重いのではない)振動の激しいバイクでした。
当時としては極端なポジションの750ssは排気量の割に高回転型で低速が弱く、ハンドル切れない、サスも沈まない、しかし、ブレーキは効き、軽い車重で回転を上げればかなりのじゃじゃ馬ですが、おもしろいバイクでした。
マッハは4,000回転までは本当に走らないバイクで、回すと、ハンドルのグリップが「倍の太さに感じる」ほど振動が大きく、回せば怒涛の加速に、効かないブレーキで、とにかく「よく市販できたな?」っていう激しいバイクでした。
センタースタンドをかけようと思ったら「Z1300」より重かったのを覚えています。(500はさらに重い)
(バンビーンやミュンヒにも乗ってみたかった)
所有したのも30台以上あります。(これもいつかブログでやります)
個人的な考えですが、やはり日本の道路事情に「〇〇ーR」だの「✖✖RR」は必要なく、旧車と呼ばれるものが交通事情にあっている気がします。
(マッハ750・500は除く)
肩肘張らず、ゆっくり堂々と走っていれば楽しいんです。
無理して飛ばす必要もありません。
人から見れば鉄クズのようなものでも、所有する喜びもありました。
革ジャンでもジャージでも短パンでもなんでも合うでしょ。
レーサーレプリカじゃそうはいかないですよね。
「自由の道は旧車に通ず!」
とにかく芸術的です。メッキは薄くサビやすいけど、あの鳥の翼のようなマフラーや、スポークホイールは本当に美しいと思います。
音もしびれますね。
Z系は「ズヒューン」というカムチェーンの音とマフラーの音が
うまくかみ合い4気筒の調律された高性能を誇示してきます。
集合管に換えてもそれは変わりません。
CBK系は「ズドンババーン」と爆発して単気筒が4基バラバラに爆発しているような
迫力あるサウンドを奏でてくれます。
こちらは集合管になるとバラバラ感が少しマシになります。
意外とカワサキファンにもCBKの音は最高だと思っている人は多いと思います。
ボクもその一人です。最近までCB750K2に乗っていました。
HM-300はいいですが、住宅街ではエンジンがかけられないほど
「イイ音」がするので諦めました。
(今はZZR1100Dアップハン2本出し爆音仕様です 笑)
乗っているだけで楽しませてくれる。
いまのバイクは飛ばさないと面白くないでしょう?
置いてあってもキレイでいいですよね。
今買うなら「マッハ750」かな(笑)
バイクネタは話がつきません。
次回はなぜRSだったのか?
なぜ3台も乗り継いだのかを興味がなくてもお教えします。
少し笑える鉄板ネタです。
今日のお話はここまでです。
あなたの今日がステキな一日でありますように!
チャバティ64でした。