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〇〇〇?そいつに自由はあるのかい?

連続小説 ドライバー16 第二章「とある屋敷のフスマノムコウ」第七話

こんにちは、伊西 瑛太です!

何事も率先してやります!

 

チャバティ64です。

ボクは率先してやるのは苦手です。  

仕事はお茶の販売をしています。

BASEの「お茶の葉園」(あいばえん)

というショップを趣味で運営しています。

 

よろしくお願いします。

 

今日は「秦 基博さん」の「ひまわりの約束」からスタートです。

いつ聞いても気持ちがやわらぐ名曲です。

秦さんはデビュー当時から聞いていて「鱗(うろこ)」という歌が一番好きです。

みなさんも「鋼とガラスのボイス」をお楽しみ下さい。

 

さて「連続小説 ドライバー?」第七話です。

お茶でも飲みながらごゆるりとお楽しみ下さい。

 

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(立ち向かう勇気はいつも尊い

 

ドライバー?シリーズ第二章

独り言の多い連続小説 第七話

「とある屋敷のフスマノムコウ」

 (この物語はフィクションです、登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは一切関係ありません) 

 

行く道は涙で濡れ、

行く道は嘆きにあふれ、

行く道は悲しみの数だけ続く

・・・「DRIVER」

 

《本編》  

 

「えっ」本多は目を疑った。

 

「大東ぶちょおうぅ~、鈴木さんまでぇ~」

 

「ちょうどそこで会ったんだよ、なぁ大東」

「ハイ、奇遇でしたね鈴木さん」

二人は白い手袋をはめ、青い袋を大量に持っていた。

もちろん、インナーも抜かりない。

 

朝焼けが逆光で、2人の姿に後光がさしているようだった。

本多はなんだかホッとして涙が出そうになった。

「お二人とも業務は大丈夫なんですか?」

 

鈴木が言った。

「あぁ昼の奴ら(山葉と川崎)が来たからな、俺たちゃ今日のお役はごめんだ」

 

「私も同じですよ、本多さん」

大東も言った。

 

「さて、本多だけにイイカッコさせらんねぇからな」

「俺たちもいっちょやるか?大東」

「そうですね、鈴木さん!久々にやりますかぁ」

 

そういうと二人でハバさんとホハバさん、子供達にも挨拶をして作業に取り掛かった。

鈴木は上着を脱いだが、大東は脱がない。

 

「葬儀社さんのプライドだろう」本多は大東をますます尊敬した。

それにしても、鈴木さんと大東部長があんなに仲がいいとは知らなかった。

 

大人5人と子供2人がフル稼働で片付けはじめた。

夜中からずっと動いている「タフな子供達」には感心した。

子供たちは後から来た2人にも「すいません」を連発していた。

失礼ながら「押し出しの強い」ハバさんの息子さんたちとは思えない腰の低さだった。

 

それから作業は、バケツリレーのように迅速に流れていった。

驚くことに1時間たらずでゴミをすべて袋詰めして外に出せた。

完全な朝となり、外には「パッカー車 ※」が2台止まっていて作業員4人がせっせとゴミ袋を放り込んでいた。

(※ パッカー車 清掃会社のゴミ収集運搬専用車両)

 

「朝早くから大変だなぁ、他所を回れないだろうなぁ」本多は思った。

自分は夜中から作業していることをすっかり忘れていた。

みるみるゴミは車に飲み込まれ、空き地の青いオブジェ(ゴミ袋)は、すべて片付いた。

あとは、掃除機掛けや雑巾掛けだが、そこは家の人にまかせればいいだろう。

 

清掃会社の人が、本多に駆け寄り、伝票にサインを求められた。

よく見ると発注者が「山葉」の名前になっていた。

となりの鈴木がのぞき込み「出発前に山葉に頼んどいたんだよ」と言った。

それでタイミングよく清掃車が来ていたのか?本多は納得した。

 

「実は私も電話しちゃって、清掃社の方が現場が同じだって気付いてくれて助かりましたよ」そう言うと大東は笑った。

 

本多は「この二人はここまで先読みするのか」と、経験の差を思い知った。

 

「やっぱりスゴイや」本多はつぶやいた。

 

今日のお話はここまでです。

このお話は明日に続きます。

 

あなたの今日がステキな一日でありますように!

チャバティ64でした。