連続小説 ドライバー5「昨日の夜」第五話
こんにちは、チャバティ64です。
仕事はお茶の販売をしています。
BASEの「お茶の愛葉園」(あいばえん)
というショップを趣味で運営しています。
よろしくお願いします。
今日は「ドリカム」の「あの夏の花火」からスタートです。
昨日に続いてドリカム続行中です。
一度聞くと止まらない、春夏秋冬すべてを網羅した神曲ばかりです。
昨日は中村さんに申し訳なかったですが今日はいい顔で演奏しています。
友人から「ワンダーランド」では、この歌の最中に本当に打ち上花火があがると聞きました。
一度でいいからボクも見に行きたいなぁ。
昨日は地元の花火を見にいきましたよ!
さて、連続小説「ドライバー?」第五話です。
ぜひぜひ、お茶でも飲みながらお楽しみ下さい。
(お風呂で捕獲したヤモリの子供です!大きくなったら家を守ってね)
目がかすむ連続小説 第五話
ドライバー?「昨日の夜」
(この物語はフィクションです、登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは一切関係ありません)
行く道は涙で濡れ、
行く道は嘆きにあふれ、
行く道は悲しみの数だけ続く
・・・「DRIVER」
《本編》
「あの子が弁二君かな?」本多は思った。
自宅の敷地は広いが門が大きく、車は頭から入り玄関に近づくことが出来た。
玄関のちょうど真上の二階には明かりが煌々とついていて、とても明るかった。
本多は到着と同時に車を降り、助手席後ろのスライドドアを開け言った。
「到着いたしました、足元にお気を付けになって、お降り下さい」
降りると同時に宗一君はこう言った。
「すいません、ちょっと待っていて下さい」
「弟をすぐに呼んできます!」
「病院でタンカに四か所取手があるのを見ました」
「お父さんを家の中へ運ぶのを手伝わせて下さい」
そう言って走って行った。
「なんて立派な子なんだろう」
本多は少し「にやけ顔をしてしまった」ことを見られないように下を向いた。
先ほど、素晴らしい子育てをしたお父様のことを「さぞ心残りだろう」などと思ったが、それは間違いで「さぞ鼻が高いことだろう」と、思わずにいられなかった。
気を取り直し本多は川崎に言った。
「川崎、奥様に宗派を聞いてきたほうがいいな」
「わからなかったから色々持ってきてるしな.」
「そうっすね、すぐに聞いてきます」
川崎は走って行き、すぐに戻ってきた。
「本多さん、例の華徒真宗っす!」
「えっ、ホントに?」
「こりゃ困ったな!宗一君、弟を連れに行ったぞ」
「しかたがないなぁ」
そういうと本多は玄関前で弟に話をする宗一君に宗派の事情を説明した。
すると宗一君は、神妙な顔つきで言った。
「わかりました」
「お寺様にお許し頂けるようお願いしてみます」
「それならいいですよね!」
「もう少しだけ待ってください」
本多は押された。
「わかりました、お待ちしています」
宗一君は廊下の電話に向かって駆け込んでいった。
それから5分後、車の前で待機していたところへ、2人が走ってきた。
「本多さん・川崎さんやりましたよ!」
「手伝っていいって!」
宗一君は嬉しそうに言った。
しかも胸の名札まで確認しているなんて、ますます感心するばかりだった。
本多はまた「にやけそうになる」のを堪えた。
聞けば弟の弁二君はまだ中学生だった。
やはりしっかりしたあいさつの出来る、お子さんで感心させられた。
それから、家に入り布団の向きや位置を確認し、弁二君を含む男4人でお父様をお連れした。
お布団にゆっくり寝かせて一通り処置をした。
お飾りを済ませた頃、弁二君はいなくなっていた。
宗一君はお母さんの背中をさすりながら正座してこちらをジッと見ていた。
弁二君にも一緒に聞いて欲しかったが、奥様と宗一君に説明を始めることにした。
なぜ一緒に聞いて欲しかったかというと、奥様が病院で見た気丈な感じが無くなり、うつむいたままだったからだ。
家のことはやはり女性が大切で、やってもらいたいことがたくさんあるが仕方ない。
故人の右側に座布団をしき、四人共に正座をしながら開始した。
今日のお話はここまでです。
このお話は明日に続きます。
あなたの今日がステキな一日でありますように!
チャバティ64でした。